私の高校生活のほとんどを占めていたことは、ホッケー部での活動です。先生方や先輩方は、ホッケーというスポーツの楽しさをたくさん教えてくださいました。
ゼロから学び始めた一年生のことは、先輩についていくことに精いっぱいでした。インターハイベスト8を目標に掲げていたため、練習はとても厳しく、何度も投げ出したくなることがありました。しかし、全国の舞台で強い相手に対しても堂々とプレーする先輩を見て、その姿を追いかけるようにどんな練習にも真剣に取り組みようになりました。
そして、あこがれていた先輩方の思いを引き継いで私たちが後輩を率いる立場になりました。「先輩を超える」という先輩方との約束を果たすため、私はキャプテンとして最善を尽くそうと決意しました。しかし、新チームを作ることへの不安とプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。
そんな私を支えてくれたのはチームメイトでした。隣でいつも支えてくれた副キャプテン。プレーで貢献する絶対的エース。さりげない優しさと愛情でチームを思いやる友人。誰よりも先に練習にきて熱心に後輩に指導する友人。誰よりも親身に相談に乗って助言をくれる友人。私の周りにはチームを救ってくれる最強の仲間がいました。そして、そんな私たちをいつも慕ってくれる後輩がいました。お互いに厳しく、信頼し合える素敵なチームメイトに出会えたことは奇跡としか言いようがありません。私はこのチームの一員でいられたことを誇りに思います。
部活動の目的はスポーツで勝つことや楽器が上手く弾けるようになること、知識を深めることはもちろんですが、私たちはもっと大切なことを学び手に入れました。この経験を今後に生かしていきます。
村上瑛夢(南高65期)